結婚してからちょうど10年。
その10年間、ずっと連れ添っている古いホームベーカリーが我が家にあります。
普段は二人とも大のご飯党ですが、休みの日の朝だけはパンを食べたいね、と買ったのが始まりだったと思います。
今でも鮮明に思い出せるのですが、初めて焼いたのは食パンでした。レシピ通りに事務的に材料を放り込んで、朝に焼きあがるように予約しました。
朝目を覚ました時に、狭いアパートいっぱいに広がったパンの香ばしい匂いといったら・・。本当に素敵でした。二人で立ったままちぎって食べてしまった覚えがあります。
「これは普段に活躍する使えるやつだな」と確信した瞬間でした。
他の機種を使ったことがないので何とも言えませんが、「○○モード」とか「○○機能」がほとんどなく、簡単に言えば
・食パンを焼く
・パン生地を練る
のふたつです^_^
(ちなみに、「練る」ではうどんやパスタも作れます。)
機能がシンプルだからこそ、いろいろなアレンジが出来るのも良いところです。
付属のレシピ本にバラエティー豊かなパンの作り方や細かい工程が書いてない分、勝手に分量や材料の組み合わせを考えたりできるところが、大ざっぱな自分の性格にとても合っています。
今まで作った「適当パン」を思い出してみると・・・
・オレンジ食パン
(賞味期限間近のマーマレードをたくさん入れただけ)
・にんじん食パン
(にんじんのすりおろしを山盛り入れただけ。子供が小さい頃によく作りました)
・オリーブとベーコンのフランスパン
(フランスパンの生地に食べ残したオリーブとベーコンを入れて、小さく丸めて焼きました)
まるで冷蔵庫の残り物をパンに混ぜただけ、と言うイメージですが「これはさすがに美味しくないかな^^;」という組み合わせが意外に美味しいことも少なくなかったです。
他の機種にも言えることですが、ホームベーカリーは材料さえ入れれば
・練り
・発酵
・焼き
を自動でやってくれます!
その間は他のことに時間を使うことができるので、大幅な時間短縮になります。
手作りでパンを作ったこともありましたが、練るのは疲れるし、発酵は発酵で冬場はお風呂場で発酵したり(笑)。手作りする過程も味わい深いですが、やはり時間は大切!
もちろんお金の節約にもなります!
スーパーで食パンを買うと、どんなに安くて(美味しくなくても)100円はします。
では手作りをすると一斤おいくらか?というと・・。
・強力粉(プライベートブランドの国産のもの)250g 55円(1kg 210円)
・バター 20g 30円 (200g 300円)
・ドライイースト 小さじ1 10円?
・塩
・砂糖
・水
手作り食パン一斤 約95円 !!
わずかにスーパーの食パンよりお安いです(笑)♪
添加物もないし、何よりも焼きたてをほお張る喜びは手作りだけの特権です。
購入した時は夫婦二人だけでしたが、子供が二人生まれてからも、やはりホームベーカリーは大活躍しました。
おかゆやごはんを嫌がってパンしか食べたがらなくなった時も、人参のすりおろしやトマトを適当に混ぜて焼いてみたり、チーズやソーセージを巻いたりして工夫して乗り越えました。
しかも、残ったパンは切って冷凍しておくと食べたがった時にすぐあげられるので本当に助かりました。おにぎりなどに比べると持ち歩きにも便利なので、公園や友人のうちに持っていくにも好都合でした。
何かと時間と手のかかる育児ですが、野菜たっぷりのパンの材料をホームベーカリーにつっ込めば、あとはその間に他の家事ができる!!
本当に本当に助かりました。
懐かしい・・・( ; ; )。
ご飯党にとって「パンは朝の食べ物」とか「カフェで食べるもの」という先入観があったのですが、いろいろなパンを作っているうちに、パンって意外と三度の食事にしっくりくるものなんだなあと気づかされました。
もうすぐ11年の付き合いになるボロボロのホームベーカリーですが、不具合もなく日々大切に使っています。
すでに生産終了しているらしいですし、色もくすんできたしボタンの形も特にかっこよくありませんが、生活にとても馴染んでいるし身の丈にあっていている感じが気に入っています。
やがて故障したりして使えなくなる日が来るのでしょうけど、もしこの機種の在庫がなかったら、その時はシンプルで必要最低限の機能を持った、この子みたいなホームベーカリーを買う気がします ♪
炊きたてのご飯の香りも大好きですが、焼きたてのパンの香りもとっても素晴らしいので、パン党にはもちろん、ご飯党にもホームベーカリーはおすすめだなあと思います。