2017/12/09
今回のCafé羊女は待望のX'masイベントメニューの第一弾「粉雪まとうシュトレン」です。今日は仕事がお休みでしたので、前日の夜から仕込んでおいて朝から作りました。
シュトレン(Stollen)とはドイツではクリスマスでは一般的な伝統的なパン(ケーキ)です。
ドイツ語でStollenは「坑道」を意味しますが、断面が似た形に作られ、仕上げに粉砂糖を真っ白になるまで降りかけると、まるでおくるみにくるまれた幼子(イエス)といえるように見えますので、クリスマスの贈り物にピッタリだったのでしょう。
実は私、大学生の時に短期語学留学(といっても1か月弱)ですが、ちょうどこの時期にドイツのフランクフルトにいました。
ドイツの冬の一大イベントといえばアドヴェント(待降節:クリスマスの4週間前)の時期に開かれるX'masマーケット。世界で最も古くて美しく最大規模の市で、特にフランクフルトのレーマー広場の市はまさにメルヘンの世界でした。
私がホームステイしていたホストファミリーのママもシュトレンを作ってくれて、家族みんなでアドヴェントの期間に薄くスライスして少しずつ食べていきます。クリスマス迄少しずつ食べていくことで、熟成が少しずつ進んで「変化するシュトレン」を楽しめます。
ラム酒にじっくりと漬け込まれたレーズン、ドライフルーツやナッツを丁寧に手作業で生地に練りこみ、大切に焼き上げました。たっぷりの洋酒漬けのレーズンに発酵バターが織りなす複雑で芳醇な香りが美味しさの秘密です。
かつてのフランクフルトでの楽しかったX'mas市とママの作ってくれたシュトレンを思い出しながら、私も作ってみました。