2019年11月5日(火)~2019年11月30日(土)に実施した【みんなに聞きたい】地域独自の手芸・民芸についておしえて!アンケートの結果を発表します。
“アイヌ刺繍”(北海道)
北海道在住なので子供の頃から目にしていましたが、今年初めて制作を体験しました。
見た目はあまり好きなタイプの刺繍ではなかったのですが(荒々しく勇ましいイメージでした)、実際刺してみるととても繊細で凝った、手間のかかった刺繍であることがわかりました。アイヌ刺繍独特の様式美がクセになる感じで、もっと勉強したいと思えました。
“鞠”(鳥取)
幼いころ、米子のおばあちゃんのおうちにはたくさんの手づくりの鞠が置いてありました。
また、湯村温泉に三好屋さんという高級旅館があるのですが、そこに天皇陛下が宿泊されたお部屋が保存されており、その部屋に大きな手作りの鞠が飾ってあります。大変素晴らしく、すてきなものです。鳥取で作られた鞠だとおかみさんに伺いました。
“こぎん刺し、津軽塗、金山焼、つがるびいどろ、こけし”(青森)
津軽塗のお箸はずっと使っていて、食卓が華やかになるし美味しそうに見えます。長さも選べて使いやすいです。
“豊橋筆”(愛知県)
知人が製筆所をやっているので、娘と一緒に見学させてもらいました。娘はそれを夏休みの自由研究にしました。小学校では伝統工芸士による豊橋筆の仕上げ体験の出張授業があります。
“秩父銘仙”(埼玉県)
秩父地方は養蚕が盛んな地域でした。小学生の頃は、養蚕の繁忙期は学校が休校になり、おかいこあげの手伝いをしました。各家には機織り機があり、機織りが身近なものでした。端切れを貰い、バッグや人形の服や色々なものを作っていました。
ここで紹介できるエピソードはわずかですが、集まったアンケートを見て、日本全国に様々な手芸や民芸があることがわかりました。大切な文化なので、きちんと残していきたいですよね。
“さるぼぼ”(岐阜県)
今はカラフルなカラーや色々なアイテムがありますが、昔は赤一色でした。
昔からある赤が一番落ち着くし大好きです。
“阿波しじら織”(徳島県)
徳島県に嫁いだ友人が阿波しじら織の藍染の小物入れを贈ってくれたことがきっかけで存在を知りました。本当に美しい色合い、風合いで涼しげな雰囲気。とても素敵なものでした。それ以来、阿波しじら織の大ファンです。
“岡山デニム”(岡山県)
以前岡山に行った時に児島駅周辺のバスやベンチ。駅の改札までデニムでお土産売り場にもデニムがいっぱいで驚きました。
“刺繍のカゴバック”(ベトナム)
ベトナム旅行に行った時に、刺繍の可愛い巾着袋をたくさんみつけ、お土産に買いました。
日本の柄とは違うので海外のお土産感が出て、よかったのと、日本でも巾着はよく使うので、使い勝手もよく非常に重宝しています。お土産感がありながら、普段使い出来ることは有り難いと感じました。
“マトリョーシカ人形”(ロシア)
ロシアに旅行に行った時に自分へのお土産に購入しました。私が購入したお店では、全ての絵柄が手描きでしたので、同じ形のマトリョーシカでも、顔の表情は全て違うので、自分好みの絵柄が選ぶのに迷った思い出があります。
日本だけでなく、海外のエピソードもたくさんありました。
地域の手芸や民芸というのは、人間が生きてく上で必要な衣食住に関わるものですよね。形を変えず昔からの伝統を引き継いでいるものもあれば、その時代に合わせて、少しずつ変わりながら伝わっているものもあるのだと思いました。
最後にみなさんから教えていただいた地域の手芸をまとめてご紹介します!
実はこれでも一部なんです。掲載しきれないほどたくさんあることが驚きですね!
日本以外
マトリョーシカ(ロシア)、アリワーク(インド)、絨毯(インド、ネパール)、セーター(ネパール)、アタ製品(バリ島)、ハワイアンキルト(ハワイ)、赤刺繍(ストラスブール)、カゴバッグ(ベトナム)
たくさんのアンケート回答ありがとうございました!
中には、「思いつかない」という回答もあったのですが、もしかしたら、アンケートに回答したあとに、「あ!あれは地域の手芸かも!」と思いついた方もいらっしゃったのではないでしょうか。もし思い出したものがあれば、ぜひコメント欄で教えてくださいね。
メインビジュアルに使用した作品:cimeさん