2021/09/13

【結果まとめ】新型コロナウイルス報道後の日常生活の変化に関するアンケート(第3回)

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LA VIDAでは、昨年3月・4月に新型コロナウイルス報道後の日常生活の変化についてアンケート調査を行いました。それから1年3ヶ月が過ぎた今年6~7月、長期化するコロナ禍の中でどのような変化があったのかを追うために3回目のアンケートを実施しました。
第1回(昨年3月)との比較を中心にご紹介します。

調査概要

期間:2021年6月28日 ~ 2021年7月18日
方法:インターネット調査
対象:LA VIDA会員
回答数:2,062件

日常生活の変化についての感じ方

まずは、新型コロナウイルス報道後の3月以降の変化について。変化があったと感じた人は(「大きく変化した」と「少し変化した」を合計)、前回・今回共に8割弱となり大きな変化はありませんでした。しかし、その中で「大きく変化した」の割合が前回より5.5%増加しており、1年3ヶ月の間にじわじわと影響が大きくなった人もいたようです。

<(日常生活の変化)前後比較の棒グラフ>

 

どんなところが変化した!?

変化のあった項目でみてみると、上位は、前回と同じく「衛生管理」「外出」。それに加えて、「外食」「旅行」が大幅に増えています。

前回のアンケート後、感染拡大防止策として不要不急の外出である旅行、そして外食が制限されるようになったことを反映しているといえます。レジャーや人との交流を制限され、ストレスに感じている人も多いようです。

また、テレワークや外出自粛によって自宅で過ごす時間が増えたことから、「料理」「掃除」といった家事に関する項目も増加しています。料理に関しては「レパートリーが増えた」など前向きにとらえる反面、「自炊が増えて負担」との声も聞かれました。

<(変化があった項目)前後比較の棒グラフ>

変化についての声をPICKUP

  • 外出を控えるようになって、一切外食をしなくなった。職場の仲間との、仕事終わりの交流の場がなくなった。(50代女性)
  • 友人や家族との外食が大幅に減少したことと趣味の旅行に行けなくなったこと(60代女性)
  • 海外旅行は勿論の事、国内旅行ですら憚る状況なので大変ストレスフルです。(50代男性))
  • 外食の頻度が減り、お家で凝った料理を作りSNSにアップするのが趣味になりました。レパートリーも増え家族が喜ぶので結果良かったのかなと思います。(40代女性)
  • 外食を控え、自宅で食事をする回数が増え、買い物や料理をする負担が増えた(50代女性)
  • 在宅勤務が増え、旦那も家で仕事をしているので料理を自宅で作る機会や食べる機会が急激に増えました。また、時間に余裕ができたので掃除も毎日実施するようになりました。(30代女性)

外食も含めた飲食行動の変化について

中でも外食は、飲食店の時短営業や酒類提供禁止といった規制もあり、大きく影響を受けています。そこで、今回は外食も含めた飲食行動の変化についても尋ねてみました。
 外食・自炊・出前・コンビニ・飲酒の5項目について、それぞれ回数・支出の増減を尋ねた結果が次のグラフです。

外食は減少、代わりに自炊・出前が増加する傾向がはっきりと現れています。また、飲酒も減少の方が多いようです。
 一方、コンビニは「減った」「増えた」共に同程度。「外出の機会が減ったことでコンビニでの買い物も減った」人もいれば、「これまで外食していた分をコンビニで買うようになった」人もいる、ということのようです。

この結果を「回数」と「出費」の面から見ると、いずれも回数の増減に比べて出費の増減の幅は小さい傾向にあると感じました。回数に比べて金額の増減は意識しにくいということもありますが、中には「自由に外食できない分、プチ贅沢するので金額は変わらない」旨のコメントもありました。
外食の制限が多い中でせめて金額面は少し制限をゆるめて楽しむという人もいるようです。

<(飲食の回数・支出の増減)前後比較の棒グラフ>

さらに年代別で見てみると、出前は下の年代で特に増えています。コロナ禍でUberEatsなどのデリバリーサービスの話題を多く耳にしますが、特に若い世代が積極的に利用しているのではないでしょうか。
 なお、コンビニも下の年代の方が増加しています。これは元々外食を多く利用していた下の年代の方が、コロナ禍で外食に変わり出前やコンビニを利用する人が増えたのかもと推測します。

<(飲食の回数・支出の増減)前後比較 シーン別年代別の棒グラフ>

変化についての声をPICKUP

  • 外食は、極端に減ったため、逆に自炊する機会が増えました。家族と一緒に献立を考えて、思い思いに作ることで、レパートリーがコロナ禍前より、格段に増えました。(50代男性)
  • 外食の回数が減り、土日祝日の自炊が負担になっています。(30代女性)
  • 家族での外食が激減。その分、夕食を作れない日や作りたくない日はコンビニで買うことが増えた。夜の家族での外出が全くないので外食費がほとんどゼロ。行きたいのは山々ですが、仕方がないとあきらめている。(50代女性)
  • 幼い子もいるので、外食が減りデリバリーが増えました。(30代女性)
  • 飲酒が時短になったりしているのでやはり飲食する回数が減った。(50代女性)
  • 外食はたまにしますが、外で酒を飲まなくなった。(50代男性)
  • 回数は減っているが、その分、プチ贅沢として一回当たりの支払い金額は高くなっているので、トータル変わらない状況。(40代男性)

買い物行動の変化について

このようなライフスタイルの変化は、買い物行動にも表れています。買い物の時に意識していることについて尋ねた結果、前回と大きく違うのは「ネット通販利用が増えた」の増加。飲食はデリバリー、買い物はネット通販が確実に浸透してきているようです。

<(現在の買い物行動について当てはまるもの)棒グラフ>

いつまでこの状況が続くのか

最後に、「この状況があとどのくらい続くと予想しているか」についても聞いてみました。

<(新型コロナウィルスによる現在の状況の継続について)円グラフ>

「半年~1年未満」「1年~1年半未満」「2年以上」「わからない」がそれぞれ2割前後ときれいに分かれる結果に。ワクチンや治療薬といった希望の持てるニュースがある一方で、変異株による感染拡大などもあり、誰もが先行きを見通せない現状が如実に表れているようです。それと同時に、少なくとも半年はこのままだろうと大半が予測している、ともいえます。


最後の調査結果にもあったように、先行きの見えないコロナ禍ではありますが、一日も早く、以前のように気にせず過ごせるようになるといいですね。読んだ感想や、現在の気持ちなどコメントをお待ちしております。

14件のコメントがあります。
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  • オミクロン という名を覚えたと思ったら ほんの1カ月でこの数!
    先行している他国のニュースを見ていると これまでの重症・死亡への恐怖と異なり エッセンシャルワーカーが職から離れなければならない(ベッドが空いていても医者看護師が出勤できない・飛行機が飛べない・ゴミ収集に行けない等)事態・・で これまでと違った怖さを感じています 日本でも早々に同じ事が起こりそう(-.-)   
  • 興味深く拝読しました 調査時期は初夏だったのですね・・ ワクチンがまだまだ行き渡らないころだったですが 接種率が上がれば よくなっていくかなぁと期待(あくまで期待 良いように思わないとやってられないですもの苦笑)していました
    でも師走の今 新たな変異株が・・ ほんの数日で世界が変わっていくような感じを受けています まだまだ気を引き締めなくては!ですね 
  • コロナ禍で随分いろんなこと経験したなぁ
  • みんな、このコロナ禍でいろいろ工夫しているのがよくわかりました。
    コロナ前は幸せだったんだなあとしみじみ感じています。
  • 2021/09/27
    もうWITHコロナが前提の生活になりました。
  • 2021/09/26
    活用しています。
  • ずいぶん生活が変化しましたね。
    早くみんなが笑える日が来ますように。
  • 2021/09/24
    飲食店は、死活問題ですね。
    早期の解除を願っております。
  • うちは離島なので、コロナは比較的に少ないせいか、
    移住者が都会から来る人が増えました。コロナは生活環境も変えるのかも
    しれませんね
  • お取り寄せやネットスーパー。 そのラインの両端(生産元と受け取る私)には良いなと思っていましたが その途中の「運ぶ」に かなりの負担が掛かっているように感じてきました・・ どうすればいいのかしら・・
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