LA VIDAでは、昨年3月・4月に新型コロナウイルス報道後の日常生活の変化についてアンケート調査を行いました。それから1年3ヶ月が過ぎた今年6~7月、長期化するコロナ禍の中でどのような変化があったのかを追うために3回目のアンケートを実施しました。
第1回(昨年3月)との比較を中心にご紹介します。
調査概要
期間:2021年6月28日 ~ 2021年7月18日
方法:インターネット調査
対象:LA VIDA会員
回答数:2,062件
日常生活の変化についての感じ方
まずは、新型コロナウイルス報道後の3月以降の変化について。変化があったと感じた人は(「大きく変化した」と「少し変化した」を合計)、前回・今回共に8割弱となり大きな変化はありませんでした。しかし、その中で「大きく変化した」の割合が前回より5.5%増加しており、1年3ヶ月の間にじわじわと影響が大きくなった人もいたようです。
<(日常生活の変化)前後比較の棒グラフ>
どんなところが変化した!?
変化のあった項目でみてみると、上位は、前回と同じく「衛生管理」「外出」。それに加えて、「外食」「旅行」が大幅に増えています。
前回のアンケート後、感染拡大防止策として不要不急の外出である旅行、そして外食が制限されるようになったことを反映しているといえます。レジャーや人との交流を制限され、ストレスに感じている人も多いようです。
また、テレワークや外出自粛によって自宅で過ごす時間が増えたことから、「料理」「掃除」といった家事に関する項目も増加しています。料理に関しては「レパートリーが増えた」など前向きにとらえる反面、「自炊が増えて負担」との声も聞かれました。
<(変化があった項目)前後比較の棒グラフ>
変化についての声をPICKUP
外食も含めた飲食行動の変化について
中でも外食は、飲食店の時短営業や酒類提供禁止といった規制もあり、大きく影響を受けています。そこで、今回は外食も含めた飲食行動の変化についても尋ねてみました。
外食・自炊・出前・コンビニ・飲酒の5項目について、それぞれ回数・支出の増減を尋ねた結果が次のグラフです。
外食は減少、代わりに自炊・出前が増加する傾向がはっきりと現れています。また、飲酒も減少の方が多いようです。
一方、コンビニは「減った」「増えた」共に同程度。「外出の機会が減ったことでコンビニでの買い物も減った」人もいれば、「これまで外食していた分をコンビニで買うようになった」人もいる、ということのようです。
この結果を「回数」と「出費」の面から見ると、いずれも回数の増減に比べて出費の増減の幅は小さい傾向にあると感じました。回数に比べて金額の増減は意識しにくいということもありますが、中には「自由に外食できない分、プチ贅沢するので金額は変わらない」旨のコメントもありました。
外食の制限が多い中でせめて金額面は少し制限をゆるめて楽しむという人もいるようです。
<(飲食の回数・支出の増減)前後比較の棒グラフ>
さらに年代別で見てみると、出前は下の年代で特に増えています。コロナ禍でUberEatsなどのデリバリーサービスの話題を多く耳にしますが、特に若い世代が積極的に利用しているのではないでしょうか。
なお、コンビニも下の年代の方が増加しています。これは元々外食を多く利用していた下の年代の方が、コロナ禍で外食に変わり出前やコンビニを利用する人が増えたのかもと推測します。
<(飲食の回数・支出の増減)前後比較 シーン別年代別の棒グラフ>
変化についての声をPICKUP
買い物行動の変化について
このようなライフスタイルの変化は、買い物行動にも表れています。買い物の時に意識していることについて尋ねた結果、前回と大きく違うのは「ネット通販利用が増えた」の増加。飲食はデリバリー、買い物はネット通販が確実に浸透してきているようです。
<(現在の買い物行動について当てはまるもの)棒グラフ>
いつまでこの状況が続くのか
最後に、「この状況があとどのくらい続くと予想しているか」についても聞いてみました。
<(新型コロナウィルスによる現在の状況の継続について)円グラフ>
「半年~1年未満」「1年~1年半未満」「2年以上」「わからない」がそれぞれ2割前後ときれいに分かれる結果に。ワクチンや治療薬といった希望の持てるニュースがある一方で、変異株による感染拡大などもあり、誰もが先行きを見通せない現状が如実に表れているようです。それと同時に、少なくとも半年はこのままだろうと大半が予測している、ともいえます。
最後の調査結果にもあったように、先行きの見えないコロナ禍ではありますが、一日も早く、以前のように気にせず過ごせるようになるといいですね。読んだ感想や、現在の気持ちなどコメントをお待ちしております。