【結果まとめ】新型コロナウイルス報道後の日常生活の変化に関するアンケート（第2回）

LA VIDAでは、3月より新型コロナウイルス報道後の日常生活の変化についてアンケートを実施しています。前回は3/17～22の回答を対象として、一斉休校措置が始まって2～3週間が経過した時期の変化について考察。その結果、衛生管理と外出にまつわる変化が大きく、特に子育て層において家事・育児に大きな負担がかかっていることが分かりました。

今回の対象期間は4/10～14。国の緊急事態宣言を受けて一斉休校も5月の連休明けまで延長、外出自粛や多くの業種での営業自粛といった動きがありました。そんな中で個人の生活がどのように変化したのか、前回との比較で見ていきます。

期間：2020年4月10日 ～ 2020年4月14日
方法：インターネット調査
対象：LA VIDA会員
回答数：204件
※アンケートは2020年3月12日から実施、そのうち今回は4月10日～14日までの回答を集計

• コロナウイルス報道後に生活が「変化した」人は約92％。前回78％を上回る。
• 変化した内容は、どの項目も前回より増加。中でも「外食」「仕事・職場・働き方」「旅行」の増加が顕著。
• 「仕事・職場・働き方」の変化は、仕事・収入の減少が多いが、逆にスーパーなど自粛対象外の業種では負担増。またテレワークに戸惑う声など、立場によりさまざま。
• 仕事関連のみならず、全体的に先行きの見えない状況に不安が高まっている。

緊急事態宣言でいっそうの外出自粛が求められた4月、生活が「大きく変化した」「少し変化した」と回答したのは全体の約92％。前回の78％より14％増加し、ほとんどの人が何らかの影響を受けているといってもいい状況です。

＜（日常生活の変化）前後比較の棒グラフ＞

変化した項目を前回と比べると、「その他」「特になし」以外のすべての項目が前回より増加。3月時点の変化が解消されることなく、4月も継続、あるいは増加していることになります。その中でも、「外食」「旅行」「仕事・職場・働き方」の増加が目立ちます。

＜（変化があった項目）前後比較の棒グラフ＞

変化についての声をPICKUP

• 友人との外食はほとんどしなくなった。またひとりでの外食も完全に清潔に保つのが難しいと思いしない。（60代女性）
• 自営業なので仕事でのお付き合いも多く、外食利用が多かったが自粛しているので打ち合わせなど、事務所で行うことが多く時間によっては食事の調達に困る。（50代女性）
• 楽しみにしていた旅行がキャンセルに…（50代女性）
• 夫婦二人共通の趣味が旅行なのですが１月からどこにも行っていない為、テレビで旅行番組を見ながら自分達も一緒に旅行している気分を味わう事しかできない事が兎に角とても悲しいです。（60代女性）

多くの飲食店が営業を自粛、また感染リスクの高い行動の一つとして外食が挙げられていることもあり、いっそう外食を避ける様子が見られます。同様に、旅行についても断念する人が増加。5月の大型連休に合わせて旅行を計画していた人も多かったのではないかと考えられます。

「仕事・職場・働き方」は、困っていること・不安に感じていることでも他の項目に比べて増加が目立ちます。「一番困っていること」としては3位となっており、在宅勤務や業務の制約・縮小など、仕事面の変化が生計や日常生活に直結する不安が、4月に入り一気に高まった事を示しています。

＜（新型コロナウイルス報道後の3月以降の生活で一番困っていること、不安に感じていること）前後比較の棒グラフ＞

仕事に係わる変化の声をPICKUP

「仕事・職場・働き方」ですが、自由記述回答を見ると、その変化の内容は大きく3つに分かれます。 

• 一番の変化は収入です。在宅で仕事を請け負っていますが、外回りの仕事が出来なくなり、収入が大きく減りました。（50代女性）
• イベント・接客関連の勤務をしているので、仕事そのものが中止になり、保証もままならず、収入が減った。（50代女性）
• 観光関係の仕事をしていましたが、先行きが見えなくなったため3月末に退職しました。（40代女性）

最も多かったのは、やはり仕事・収入の減少。業種によっては再開後の見通しも不透明、また休業補償も受けられないなど、厳しい状況が見られます。

• サービス業をしているので､緊急事態宣言を受けても休業にはならず､職場では自分達で工夫して新型コロナウイルス対策をしなければならなくなった｡（20代女性）
• 理美容業なのでクラスター感染させないように徹底した衛生管理（40代女性）
• 仕事もスーパーなので、品薄になり、仕事が多くなり、腰を痛める状態です。（50代女性）

一方、自粛の対象ではない業種では、感染対策や業務の増加に追われながら仕事を続けなければならない現状がうかがえます。

• 人生初の在宅勤務を経験しています。職場での準備、自宅での環境整備、疲れました。」（40代男性） 「時差出勤やテレワーク者が増え、会社の通常業務に影響する」（40代男性）

そして、テレワークなど働き方の変化に伴う負担や、今後の業務への影響を心配する声もありました。
 

3月・4月のアンケート結果を受けて、LA VIDAでは5月にも生活の変化に関するアンケートを実施する予定です。緊急事態宣言の延長を受けて、多くの地域で引き続き外出自粛や休校が続く中、生活がさらにどのように変化したのかを引き続き探っていきます。